雪女を撃て!

〜死んだら死んだで問題ない〜

2012/12/24( 2012/12/25()

多摩美術大学 上野毛キャンパス 講堂にて

 

 

 

男と女はちょっとちがう。ましてや雪男と雪女はぜんぜんちがう。食いものからしてちがう。

雪男はやき肉とかだろう。雪女はスープスパとかだろう。

真逆なふたりがこしらえる子どもは、きっと逆子だろう。

この芝居には雪男はでてこない。そして雪女もでてこない。けれど子どもはでてくる。

無垢で無邪気で天真爛漫なのが、ふたりもでてくる。ひとりは男の子。ひとりは女の子。

逆子か否か、それは観てのお楽しみ。片手にピストル。心に花束。ねらい撃つは雪女!

いくら雪にうまれた女とててっぽうの弾が当たれば血ぃでるだろう。

まっ赤なまっ赤な血ぃがでるだろう。血ぃがでたら死ぬだろう。雪にとけて死ぬだろう。

最期の言葉もあやふやに死ぬだろう。大きめの荷物が届く日なのに死ぬだろう。

それでもかまわない。死んだら死んだで問題ない。とっとと雪女を撃て!

 

 

作・演出

伊東 翼

 

出演

平山 犬 中村 亮太 高橋 ルネ 伊東 翼

 

照明:大河原 恵 音響:鈴木 もも 映像投影:市川 玲 雪かご:古賀 友樹